妊娠と出産・胎芽病
妊娠のごく初期に、母体を通じたなんらかの影響により、異常を起こしたものが胎芽病です。母親の胎内で受精卵となって以後、ひとつの細胞が分裂をくり返し、胎児の身体ができていきますが、特に非常に早い段階で重要な器官は基本形が出来上がってしまいます。受精後2~3週間で脳や神経系統、心臓血管系統は受精後ひと月ほどだとされます。
細胞分裂は通常、遺伝子のプログラムどおりに進みますが、何らかの刺激を受けた際に、分裂がプログラムどおりに進まず、間違いが起こってしまう事がありす。先天異常のなかでも、胎芽期に発生するものが胎芽病で、先天異常の中で一番多く生じています。
薬物、X線、ウイルスや細菌などが胎芽病の原因として考えられます。アザラシ症の赤ちゃんが生まれる原因となったいわゆるサリドマイドは、つわりの治療薬が原因でした。白内障、難聴、精神薄弱などの原因として、風疹のウイルスがあります。妊娠中に最も気をつけなければならないのは、この薬物やウイルス感染などです。
